私は、今年42歳の男性です。現在、借金、離婚、遺産相続、交通事故等の法律問題を抱えています。法律の専門家である弁護士さんに相談したいのですが、どのようにしたらよいのかさっぱり分かりません。(旭川市・Wさん42歳) |
今回は、弁護士による法律相談へのアクセス方法等について、お答えします。
弁護士に法律相談をするには、まず、どうしたらよいのでしょうか。
まずは、ホームページやタウンページ等で直接、弁護士や法律事務所を探して、その連絡先に相談の予約をするという方法が考えられます。 しかしながら、多数の法律事務所の中から、どこに相談するかを決めるのはなかなか難しいことかもしれません。
そこで、 ①旭川市役所の無料法律相談 ②旭川弁護士会法律相談センター ③法テラス(日本支援センター)旭川 等の公的な機関にアクセスしてみるのがよいでしょう。
①旭川市役所の無料相談は、無料である点がメリットですが、1人の相談時間が20分程度と短く、複雑な相談内容には不向きです。
②旭川弁護士会法律相談センターは、30分5500円の相談料がかかります。そして、相談を担当した弁護士に事件の処理を委任することも可能です。
③法テラスは一定の資力基準を満たせば、相談料は無料であり、実際に依頼するときの弁護士費用についても法テラスが立て替えて払ってくれる場合があります。
そして、電話で相談日を予約した上で、その相談日に、弁護士と面談の形式で法律相談を受けることになります。したがって、まずは、電話をして、相談日の予約をすることになります。
法律相談に行く際に、持っていったらよいものはありますか。
まず、その法律問題に関連する資料があれば、それらをすべて持参するのがよいでしょう。例えば、契約に関する問題であれば契約書、遺言に関する問題であれば、遺言書などは必ず持っていくべきです。特に、借金問題の相談の際には、債権者一覧表を作成して持っていくことが重要です。債権者一覧表とは、借入先(債権者名)、借りている金額、いつから借りているのか、月々の支払額等を一覧表にしたものです。
また、相談時間が限られていることから、なかなかうまく話すことができないこともあるでしょうから、紛争の概要や質問したいことを紙にまとめて持っていくとよいでしょう。そうすれば、弁護士が効率的に事実関係等を把握することができ、解決方法についてのアドバイスがより充実したものになります。
さらに、法律相談をした上で、実際にその弁護士に依頼をする場合には、委任契約書を作成することになるので、印鑑も持っていかれるとよいでしょう。
借金の問題、交通事故、過払金の請求、離婚、相続、借地借家のトラブル、労働問題、示談交渉等様々なトラブルを抱えている方々は、ぜひ、1度、法律相談に行ってみることをお勧めします。1人で悩んでいたときには見つからなかった解決への糸口が見つかるかもしれません。 |